昨日に引き続いて、「力」に関連した漢字。
まず「加」。
これはもともとの漢字では「力」が「口」、(サイ)、祝詞を入れた箱と組み合わせてできている。
「力」を意味する鋤を当時、祓い清めて用いていた。
農機具を祀る風習は日本にもあった。
農業は努力だけではなんともならない。
天にあっては日照、適切な降雨、風水害からの回避、地にあっては害虫、病害からの回避の末に、やっと収穫を得られる。
農具を祀る背景には、人事ではどうしようもないこれらのことがらを神にお願いして何とかしてもらいたいという切実な願いがある。
つまり、人事(労働、「力」で表す)に天の加護(「口」)を加えることで農作物の産生を高めることが、「加」。
この「加」に「鼓」の篇が乗っている字が「嘉」。
お祓いの際に鼓を打ち鋤を浄めることを表している。
その後、善い儀式全般のことを表し、「よい」、「よみする(よしとして褒め称える)」を表すことになった。
百合にロボットを加えた、神無月の巫女
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