2014年2月10日月曜日

なぜミトコンドリアDNAが系統解析に適しているか?

基本に立ち返って、今回、なぜミトコンドリアDNAが系統解析に適しているか、を考える。

DNAなら核の中にそれこそたくさんのDNAが蓄えられているが、なぜそれらを用いないでわざわざミトコンドリアに含まれるDNAが系統解析に使われるのであろうか?

それは核のDNAが頻繁に起こす組み替えが系統解析には不都合であるからである。

核の中には、父と母からそれぞれもらった相同染色体が存在するが、精子や卵子を作る際の減数分裂時には、その相同染色体どうしが対合して交叉して、遺伝子を入れ替える、ということを行う。


相同染色体間で遺伝子の入れ替えが起こってしまうと、遺伝子の変異を頼りにして系統解析している遺伝学者にとっては、それらが減数分裂の度に気まぐれにシャッフルされるということになると、データ全く信用できないことになる。

つまり、系統解析するには組換えが起こらないDNAを用いる必要があるわけだ。

組換えを起こさないミトコンドリアDNAはうってつけというわけだ。

それに対して、サイクスの同業者から、ミトコンドリアDNAも組換えを起こす可能性があるという論文がだされた。

もしそれが本当なら、ミトコンドリアDNAを使って積み上げてきた彼のこれまでの議論が水泡に帰してしまう。

しかし、その後にその論文はデータを間違えていて、実際にはミトコンドリアDNAで組換えが起こっていることを指し示す証拠はなかったことが判明した。

実際、ミトコンドリアは母(卵子)からしかもたらされないので、そのDNA組換わりようがないのだけれど。

エヴァとガンダムが交叉組換えを起こしたもの

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