左がY染色体、右がX染色体
確かに言われてみると、そうみえなくもないけど…
しかしそれは正しい情報ではない。
昨日も言ったように、X染色体は減数分裂時に対合する相手をもたないミステリアスな染色体という意味で「X」と命名された。
オスのバッタでX染色体が見つかったので、モーガンたちはショウジョウバエでもX染色体があるのかを探した。
確かに、オスのショウジョウバエでもX染色体は存在し、他の染色体と対合しないようだった。メスにはX染色体が2つあり、それらは対合するのに。
何か見落としているのではないかと、詳細に組織標本を調べた結果、見逃していた小さな染色体をオスが持っていることが分かった。
その染色体に着目して減数分裂を観察すると、X染色体は短い時間ではなるがその小さな染色体と対合することがわかった。
大きい方をXと呼んでていたために、その小さな染色体はYと呼ばれることになった。
つまり昆虫のオスはXYを、メスはXXの染色体をもつことが分かった。
これらの染色体がハエの性を決定しているのではないかと、当然モーガンたちは疑った。
(つづく)
でかい火々里さん(X染色体)と小さい多華宮くん(Y染色体)
ウィッチクラフトワークス
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