2014年2月13日木曜日

男系と女系で系統解析が同じになるとは限らない件

2000年にそのY染色体を用いて男系からみたヨーロッパ人の歴史が明らかになった。

その結論は、サイクス達がミトコンドリアDNAから得た母系の結論と同じになった。
(80%は農耕が始まる前からいた狩猟民族、残りの20%は農耕とともにアジアからきた農耕民族)

そんなの当たり前でしょ!

と言ってはならない。

男の系譜と女の系譜は時に異なる。

有史以前から、人類は様々な部族同士、民族間で戦いを繰返してきた。

その度に、征服者の男性が被征服者の女性を戦利品として自分のものとして子供を産ませ、一方、被征服者の男性は殺され、よくても子供を残すことの許されない奴隷とされた。

よく知られているように、中南米では征服者のスペイン人に席巻された。
そして、西洋人と現地人の混血が進んだが、西洋人の男性が現地の女性に子供を産ませた例が、逆の例に比べて圧倒的に多かった。

そのため、中南米では、父系はヨーロッパ系、母系は現地人系という異なった遺伝子分布になっている場所がある。

ヨーロッパで父系と母系から導かれた結論が同じだったということは、ヨーロッパではかつて大規模の征服による女性の略奪等はなかったということを示唆している。

当たり前が当たり前であることのありがたさ

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