2014年2月19日水曜日

サイクス一族のルーツを辿る(1)

誰しも自分のルーツに関してはとても興味をもつ。

自分もとても珍しい苗字をもって産まれたため、自分の先祖はどのような人物だったのか小さい時から興味はあった。

著者のサイクスは男性なので、これまで扱っていたミトコンドリアDNAでは女性のルーツしか分からない。

男系のルーツを辿れるY染色体の研究に手を染めたことにより、当事者意識満々で研究を進められたろう。

サイクスの要望を受けて、イギリスから60人のサイクス氏が細胞サンプルを送ってくれた(口の中の粘膜細胞を綿棒で擦りとって送るだけなのでそんなに大変な作業ではない)。

サイクスは「サイク」(ヨークシャー語の小川)からの派生語とされる。

余談だが、かのバッハ(Bach)もドイツ語で小川。

世界に広がる小川さんの輪!(笑)

小川さん

イングランドでは貴族以外の大衆が姓を持つようになったのは13世紀。
(日本の場合は大衆は明治以降だからだいぶ最近)

少なくともそこまでは先祖が遡れるのではないのかとは期待できる。

Y染色体のDNAを解析した結果、サイクス氏は2つに区分された。

半分は著者のサイクス自身と全く同じDNA配列をもつ、大きなサイクス集団を形成していた。

つまり、ある1人のサイクス氏の子孫であることが示唆された。

しかし、残りの半分はそのDNAの配列とはそれとは異なる全く別のDNA指紋を持っていた。

それも各々バラバラだった。

これは何を意味をしているのか?
(明日につづく)

あやうし、ドラえもん!

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