動物の体重と内臓の大きさは概ね比例する。
肺 体重にほぼ比例
心臓 体重にほぼ比例
まあ、循環器系が体重に比例するのは直感的に分かる。
それぞれ、酸素と栄養を各細胞(体重に比例)に送らなければならないから。
しかるに、全ての器官が体重に比例するとは限らない。
以前紹介したように、体重を支える骨は体重に比例しない。
骨が体重を支えるとすると、骨の断面積は体重に比例して太くなる。
骨の重さ ∝ 骨の断面積 × 骨の長さ ∝ (体重) × (体重)^1/3 = (体重)^4/3
と、体重の4/3乗に比例して骨は重くなる。
さらに、動物はただ立っていればいいというわけではない。
飛んだり跳ねたりしてもそれを支えなければならない。
詳しい計算は省くがそれを入れ込むと、骨の重量は体重の5/3乗に比例する。
つまり、体重が重くなると骨の占める割合は加速度的に大きくなる。
だがこの場合、ネコを基準に考えた場合にはゾウは88%が骨になってしまう!
骨太っぽい? ズゴックガンダム
しかし、実際にはそうなっていない。
実際には動物の骨の重量は体重の1.09乗にしかなっていない。
これを苦し紛れに解釈すると、こうなる。
体重の軽い動物(例えばネコ)では、必要以上に骨を強くしている。そのため、ネコを基準には考えられない。と。
つまり体重の軽い動物程余裕をもって骨格系を準備している。
それに対して、体重の重い動物ではその余裕がない。
5メートルの高さからヒトとネコを落としてみれば分かる(落とされたくないが)。
確かに、ネコは全く怪我しないが、ヒトはダメージを負う。
ネコのあの身軽さは体重が少ない故なのだ。
人間でも同じことが言えようか。
同じ割合の骨格系なら子供の方が飛んだり跳ねたりする際の骨への負担が少ないことになる。
なんとなく感覚的に分かる気が。
高いところから落下するとゾンビになりますから
さんかれあ
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