2013年2月3日日曜日

こわい漢字(19)「棄」

「棄」は「子」と「其」からできている。

え? 「子」が入っていて棄てるって?

いかにも怖そうな話題ですが…

「其」は「箕」の元の字。




「みの」の下に台(「几」き)を置いた形。

その後、「其」を「その」の意味に用いるようになったために、竹冠をつけた「箕」がみのの意味に用いられるようになった。

さて「棄」だが、これは産まれたばかりの赤ちゃんを箕に入れて川に流して捨てている姿。



昔、病気で育たずになくなる子供が多かった。

そのため、それを防ぐためのおまじないがあった。

子供を一度捨てて(勿論ポーズです)それを再度拾って育てることで、丈夫に育つという迷信があった。

日本の場合には、辻に捨てた。

秀吉は茶々との間の第一子鶴松には捨(すて)、第二子秀頼には拾(ひろい)と名を付けたのもその文脈(本当は秀吉の子ではないという話はさておき)。

恐らくは、中国の風習が日本に伝わったものであろうよ。


己を棄てて他者のために生きることを選択するのは難しい



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