それが狩りをするようになって、肉も食べるようになった。
その後、1万2000年くらい昔には現在のシリア周辺で農業が始まり、穀物を主食にするようになった。
それに遅れて少なくとも7000年前にはエジプトで牧畜が始まったとされる。
牧畜で、最初に牧畜化されたものはヤギとヒツジだったとされる。
ヤギはお乳を利用できる(ヒツジは毛糸と肉)。
その時以来、人類は多種の哺乳類の乳を利用することになった。
つまりこれまでの人類の長い歴史から見たら、乳(乳製品)を利用するようになったのはわずかここ数千年。
なので、人類の成人が乳の主成分である乳糖を分解して利用できなくても、むべなるかな、なのである。
しかし約8000年前に西洋人の一人の先祖に変異が起こって、大人になっても乳糖分解酵素が作られ続けて乳糖が分解できるなった変異体(ミュータント)人間が現れた。
大人になったらおねしょをしなくなる(乳糖分解酵素をつくらなくなる)のが普通なのに、おねしょをする(乳糖分解酵素をつくる)ようなもの。
こう書くと、全く逆の価値観になるが、このように、通常はいい変異というのはほとんど起こらず病気になってしまうのが関の山であるが、ごくたまに、このように変異がプラスに働くものもある。
牧畜が始まりその後牛乳を飲むようになると、その変異は優位に働いてヨーロッパ人に広まった。
ということは、乳糖が分解できない成人はちゃんと子孫を残せなかったということだ。
どんだけ、乳製品に依存しているんだ!ヨーロッパ人(笑)
確かに、スイスは聞きしに勝るチーズ大国だった。
何百種類と云うチーズ(ケーゼ)があり、日本にだってこんなにたくさんの豆腐の種類はない。
ちなみにチーズ工場に研究室の友人に連れて行ってもらったが、チーズの発酵臭でクラクラになった(腹いせに納豆を嗅がせて復讐をした、いやしてません)。
そのため、ヨーロッパ人は大量に牛乳を飲んでもお腹をこわさない。
西洋人、牛乳が飲めておめでとう!(・∀・)ノ
と乳離れしてるアジア人の一人としてはひがみでそう言っておこう(笑)
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