2013年5月1日水曜日

裏切りのある、このろくでもない 素晴らしき世界に乾杯! (・∀・)ノ

「囚人のジレンマ」ゲーム、

協力すればお互い少なからず報酬をもらえるが、相手を裏切れば自分だけ大きな報酬をもらえる(逆に裏切られたら報酬はない)。相手も同時に裏切った場合にはお互い報酬は少ない。

では、一体、有限回繰返される「囚人のジレンマ」ゲームにおいてどのような戦略(ストラテジー)が有利であるのか?

長い進化の過程で生き残ってきた現存の生物は、恐らくは最適解で行動しているはずだ。

それがどのようなものなのか、検証するために、1979年、異なる戦略をもつコンピューター14台をトーナメント方式で対戦させどれが勝者になるかという実験が行われた。

優勝したのは、常に相手を裏切るような手を出す「裏切り戦略」ではなかった。

相手が、裏切られても裏切られても決して自分を裏切らない「お人好し戦略」ならよいが、「裏切り戦略」同士の戦いになると互いに傷つけ合うだけだった。

優勝したのは「お返し戦略(しっぺ返し戦略、Tit-for-tat)」と呼ばれるもの。

最初の一回目は相手に協力し、その後は相手がこちらにしたのと全く同じことをお返しするという戦略である。

つまり、最初の一手は友好的に出て様子を見て、その後は協力的な相手に対してはとことん協力し、敵対的な相手にはとことん敵対する、というもの。

これは正しく、吸血コウモリの戦略と言える。

ほとんどの人間も同様であろう。

つまり、裏切りの存在する社会において、常に裏切ることが一番いい戦略なんかではなく、協力的な人、敵対的な人を見分けて、戦略を賢くかえていく、というありがちなものがやっぱりよいという結論に落ちついた、に見えた。

しかし、話はそう単純ではなかった。

(次回につづく)

裏切りにある世界で生き残るのは、まさしく命懸け


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