2013年5月15日水曜日

なぜ乳糖は下痢を引き起こすの?

我々アジア人は乳糖を分解する酵素が大人になると作られなくなってしまうために(乳児の1/10程度にまで)、乳糖を豊富に含む牛乳を飲むとおなかをこわしてしまう。

しかしただ、分解ができない化合物が全ておなかをこわすとは限らない。

たとえ、女性がダイエット食品として好む、コンニャクのマンナンや寒天のアガロースなども多糖類で分解されないが(そのため栄養にならない)、それでおなかをこわすことはない。



乳糖の場合には、分子量が小さいために腸での浸透圧が大きくなる(一方、多糖類であるコンニャクマンナンや寒天アガロースは分子量が大きい)。

そのために腸管からの水分の吸収が妨げられる(逆に水分を呼ぶ)ために、軟便、下痢になる。

さらに悪いことに、大腸に棲むさまざまな腸内細菌がガラクトースを分解利用して有機酸を合成する。

それが腸管の細胞を刺激して腹痛を起こし、また腸内ガスを発生させるためお腹が鳴る。

ちなみに、コンニャクは腸内でほとんど分解されないために、そのまま便に含まれるため便の量がふえ便が早くでやすくなる、という便秘改善効果がある。

腸内細菌はいずれ詳しく。

セイバー「空腹は敵です。食事を摂りましょう、シロウ。」
腹が鳴ったら敵に気取られる笑

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