2013年5月31日金曜日

ヒトの進化による難産

まず下の表をみてもらおう。

これは各動物の新生児の脳の重さの、成体の脳の重さに対する割合である。

これが小さい程、脳が未発達の状態で生まれてくるということになる。




これをみると、ヒトの赤ちゃんは少なくとも脳に関する限り超未熟児であることが改めて分かる。

その原因は2つある。

(1)進化によりヒトの脳が大きくなったこと。

それにより頭部が大きくなったために、出産時に支障を来すまでになった。

そのために、お母さんとしては十分に脳を大きくしてから赤ちゃんを世の中に出してやることができなくなってしまった。

(2)進化により二足歩行を始めたこと。

と言っても、産道を大きくしたらいいのではないか、と安直に考える向きもあろう。

確かに女性の方が骨盤は幅広くお産をするのに都合がいい。

上、男性。下、女性。
女性の方が骨盤の開口部が大きいのが分かる

しかし、骨盤の開口部の大きさには限界がある。
内臓がずり落ちてきてしまうから。

ということで今、女性はぎりぎりの状態で新生児を出産している。

産道の大きさ(白枠)に対して、胎児の頭の大きさ(黒い部分)はギリギリ


それこそ、正しく二足歩行を始めたことによる弊害。

二足歩行をすることにより大きい頭を支えやすくなったのは確かであっても、二足歩行はさまざまな問題(病気)を人類にもたらした。

椎間板ヘルニアもその一つ。

四足歩行ならこれほど背骨に荷重がかかることもなかった。

二足歩行に起因する重力による弊害から逃げるには海に戻るしかない!(笑)

そうもいかないから、お風呂にでもゆっくり浸かろう(*^ω^*)
二足歩行のペンギンもそう考えてる筈w

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