2012年6月10日日曜日

日本では明治時代1905年に最後の狼が捕獲されて後絶滅したとされる。
勿論、絶滅させたのは人である。

狼は家畜を襲う害獣とされた。



http://ja.wikipedia.org/wiki/ニホンオオカミ

先日、新聞で日本で狼を復活させることの問題提起がなされていた。

狼は自然界の食物連鎖の頂点に君臨していた。
それが消滅した事により、シカやイノシシが増え過ぎて、各地で植物や作物に被害が深刻化している。

そのため、外国から狼を持ち込み、また安定した食物連鎖を築こうという計画がある。

そのような試みをすでに行った国がある。
米国でも狼を絶滅させてしまったがその害が大きくなり、その後カナダから移入した。
ヨーロッパでも着実に狼を増やしている。
狼を単に害獣とせずに共存する道を先進各国は模索し始めた。

(狼と香辛料、よりホロ)

(なぜ、猫耳(ここでは狼耳だが)が心をくすぐるのかはまたいずれ)


狼は大口真神(おおぐちまがみ)として信仰の対象ともなり畏怖されてきた。
今や、人間がコントロールできない生物は病原菌のみとなっている。
(言うまでもなく地球上でもっとも凶暴な生物は人間である)

人間の浅はかな考えで、絶滅させられたり復活させられたり翻弄される動物も可哀想だが、食物連鎖の深刻な破壊に関して、真剣にこの提起を取上げてもよいと思う。

日本の生態系にとっても、朱鷺(トキ)よりずっと狼の復活の方が重要である。


今回の狼復活の話しは、人間の独り善がりを戒める契機として議論が活発化することを願う。


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