2012年6月1日金曜日

減速世界

一週間経つのが早い。

土日が短いのはしょうがないが(楽しい事はあっという間に終わる)、月から金もあっというまに疾走してゆく。楽しい事をしているか、仕事をしているかはあまり関係なさそうである。

この現象のよくある説明としては

(1)ジャネーの法則

時間の心理的長さは年齢に反比例する。 50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1であるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

というもの。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジャネーの法則

ただこれはそんなもんじゃね、という感覚を数式化してみせたが、本当に生物が微分で時間を感じているのか大いに謎。

(2)新規学習の有無による
子供は日々目新しい経験ばかりで覚えることが多くそのため時間が長く感じるが、大人は同じ事の繰返しであり時間を長く感じられないというもの。その理由が全く説明されていない。それに、大人でも新しい職場や環境に置かれても相変わらず時間は経つのが早く、この現象を説明できない。

退屈な授業は長いです、と学生が堂々と言っているから、退屈は知覚時間を延長する効果があるらしいしこの説明に矛盾する。

(3)心拍数の違いによる
子供は心拍数が早くそのため、思考・行動のペースが早く、一日が長く感じられるというもの。心拍数と思考スピードの相関にも無理があるし、子供の方が加速した時間を生きているという事実がない以上、ただのお話のレベル。危険なことに遭遇するとこれまでのことが走馬灯のように頭の中を駆け巡るというが、そのようなレベルで子供が常に大人より思考スピードが格段に早いということがあろうか?

運動させて心拍数の上がった大人では知覚時間は長くなるのか?

こんな簡単な実験やろうと思えば誰でもやれるし、それでポジティブなデータが出ればすぐに発表されるだろう。そんな話しがないところをみると、この説明もはななだ胡散臭い。


結局、まだこれに対する明確な答えはなさそうだ。

これに答えを出せない理由は、まだ知覚時間というものがちゃんと定義されて測定できていないせいもある。



『アクセルワールド』
神経に働きかけて思考を一千倍に加速するというアプリケーション「ブレイン・バースト」を手に入れてゲームの中で戦闘する話し。知覚時間が一千倍に長くなるということで、本来の時間が超スローになる。

この逆で、大人になると時間が短く感じるということはアプリケーション「ブレイン・シュリンク」をインストールし「ブレーキワールド」、本来の時間が加速する世界になるようなものか(笑)

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