2012年6月29日金曜日

男女の産み分け

授業でやったようにアカシカのメスはハーレム内の自分の地位に応じてオスメスを産み分けられる。

地位が低いメスは、あまり餌をもらえないために大きな子供を産めないし、子供を大きく育てることもできない。

そういう場合には、オスを産んでも将来ハーレムを率いるようなものになる可能性は低い。
しかし、メスなら確実に子供を残せる。

ということで、その場合にはメスを産むのが得策だ。

一夫多妻の動物では、オスがハーレムの主になれば大成功で沢山の子供を残せる。しかし、ハーレムを持てなければ一匹の子供も持てない。オスは当ればでかいが外れたらゼロ。

一方、地位の高いメスはオスの子供を産めば、そのオスは立派なオスとなって沢山の子供を残せる。
ということで、オスを産むのが得策だ。

実際に、アカシカのメスではそのような傾向が見られる。


実は、ヒトの女性も産み分けができるのではないかと考えられている。
米国の大統領の子供は息子が多いという研究がある。
(日本の総理大臣だったらそうはいかない、笑)

つまり、ステイタスの高い男性の妻は男子を出産する可能性が高いということ。

しかしこれはまだ未解明な研究分野であり、環境(立ち位置)に応じて女性がどのように男女の産み分けが可能かは不明な点が多い。

孫の数まで計算して子供を生さねばならない。
これも生物ゆえ。



合衆国大統領がこの世で一番権力があるとしたら、何十人、何百人の男子を残してもよいようにも思うのだが(人類に一夫多妻であった時期があると言われている。この話しはいずれまた)。

藤原摂関家なら女子が喜ばれたろうに(宿主と寄生虫の関係だろうけど)。

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