2012年10月24日水曜日

プロラクチンと家族愛

きのうのつづき。

鳩のオスにもメスにもピジョンミルクの分泌を促すプロラクチン。



このように母性(親性)ホルモンとも呼べるプロラクチン。

人間の場合、このプロラクチンの血中濃度は成人女性4.128.9ng/mlに対して成人男性で3.616.3ng/ml取立てて男性が低いわけではない。

女性では妊娠期、授乳期に高く、男性でも子育て期間に高まる。


一方、オスの射精時のオーガズム後にプロラクチンが放出されて急速に性欲を失わせる。
賢者タイムとも呼ばれている現象。

この生物学的意義の不明だが、

プロラクチンが母性(親性)ホルモンであることを考えれば、オスにおけるこのプロラクチンの効果は今交わったメスとの絆を強めることに貢献するのかもしれない。

もし性行為をした後でまだ性欲が高いままだと、オスは他のメスに走ってしまうことになりかねない(子孫を増やすためには同じメスと番うより他のメスを相手にした方がよいから)。

ヒトも含めて父親も子育てに協力する種では、もしプロラクチンの分泌が少ないオスがいた場合、そのようなオスは結局は1個体のメスと強固な夫婦関係(家族愛)は築けない。
すると子が産まれてもそのような父無し子は育たなかった可能性がある。

浮気性の男性は結局は自分の子供の数を減らしてしまうことになりかねない(ただしこの議論は、猫や犬のようにオスが子育てに参加しない動物では成り立たない)。

このようにプロラクチンが男性の浮気防止に多少は貢献しているのかもしれない。

ただこれは浮気相手の女性でも同様に起こる。

プロラクチンが一人の異性にしか眼がいかないような作用をもたない限り浮気防止の根本解決は難しい、、か。


家族愛に感動!、おおかみこども
お父さんは。。


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