2012年10月31日水曜日

病原菌は弱毒化できない!?

病原菌は弱毒化する傾向があると以前のブログに書いた。

その前提条件としては、その病原菌が宿主を殺しまくって宿主が絶滅したら何にもならないから、というものであった。

確かに、それは成り立つだろう。
ただし、単独に病原菌が感染した場合なら。


もし、二種類の異なった病原菌が同時に宿主に感染した場合にはどうなるか?

今回、それを考えてみる。

もし宿主が病原菌Aに感染して死にそうになっていたら、後から感染してきた病原菌Bはどのように振舞うのが得策であろうか?

自分はさらに宿主を弱めないように手加減するのか、それとも自分も負けずに宿主を弱らせてでも繁殖しようとするか。

ホールケーキがあって、先にAさんがばくばく食べているところに、後からやってきたBさんは手加減して食べた方がよいのか、Aさんに負けずにたべまくるのか?



という例えで考えてみれば答えは分かろう。

後から感染した病原菌が手を抜いたらゆっくり増えればいいや、と思っても先の子に宿主が殺されてしまうかもしれない。

つまり、複数種の病原菌が混在するような環境では病原菌は弱毒化できない。

病気で弱った体は免疫が弱まって病原菌の千客万来状態になる。

病原菌さん、ヒトをケーキ扱いしないで下さいね。

(人類は衰退しました、増殖する妖精さん)


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