それは先日のミツバチやハダカデバネズミの例からも明らか。悔しいけど。
ぶっちゃけ言うと、子供を親がかわいがるのは自分のDNAを残すため。
と言われても仕方ないのが現実。
ライオンに子供が襲われた時には、自分の身を危険に曝してでも子供を助けるのもそう。
子供は自分の遺伝子の1/2を受け継いでいるから、自分の子供を2人以上助けられるような場合にはそのような行動を命ずる遺伝子は残りやすくなると期待できる。
つまり、親は子供3人がライオンに襲われている場合には躊躇なく助ける。
セイバーライオン
当然、その時の親がまだ若くて今後も何人も子供をつくれそうか、もうつくれないか、によって計算は変わってくる。
年老いた親ならば自分を犠牲にして、子供1人を助けることにも意義はある。
なので上記の話しは、単純化して分かりやすくしたものである。
このような血縁度(DNAの共有率)が動物の「利他的」行動を支配する。
利他的行動が行われることが期待できる場合を表にすると。
血縁者 血縁度 助けられる個体数
子供 1/2 2人以上
兄弟 1/2 2人以上
孫 1/4 4人以上
いとこ 1/8 8人以上
配偶者 0 -
同時に(子供1人+孫2人)助けられるなら、そうする価値はある。
これはヒトに限らない。
動物でも捕食者に血縁者が襲われた時に捨て身で助ける。
その時、生物はちんたら計算をやっている暇もないし、計算機を持ってもいない。
とっさの本能でこれを計算しているのだから、お見事!!という他はない。
いとこ3人と孫1人をライオンに襲わせた場合、動物が本当にどう振舞うのかという研究は残念ながら見たことはない。誰か、やって教えて下さい。
(やばそうなものは無闇に拾わない。襲われます)
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