2012年10月9日火曜日

親殺し(2)親が年をとってきたら

子供が成長するに従い(それと同時に親は老いる)、親と子の繁殖価(子供をどれだけつくれるか)は逆転することになるし、体力も逆転する。

子供にとって、若い両親は将来、自分の遺伝子を二分の一共有する弟ないし妹を産んでくれる大事な宝であり価値が高い。

しかし、年を取った両親はもう弟も妹も産んでくれない。価値が下がる。

もし親が老いて、病気をして寝込むようになったら包括的繁殖度は負にすらなる。

(Fate/Zero、かりやおじさん)
病人なんだから寝ててくださいな


片や以前見たように、子供が育つに従って親から見た子供の繁殖価は高まる。

とお互いの価値が逆転する。

一般論として低い価値に見られる者ほど、危険率が高まる。

このように、子供が育つに従って、親の子殺しから、子の親殺しの方向に転換することになる。



勿論、そんなことにならないように、親を大切にしましょうと、どこの社会のモラルでもそうなっていることだろう(孔子も言っている)。

そんなことを声高に言う事自体、孔子の時代にも親を大切にしない者が沢山いたということの裏返しだ。

良い本らしい

そんなことを言わなくてもよい社会が勿論一番良い。

息子が父親を殺す件数が断トツで多いのは、男同士の権力争いに加えて、男親に対する血のつながりの不確実性がこれを後押ししているのではないかと考えられている。


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