2012年11月26日月曜日

女性のバスト

(前回の続き)

女性の乳房(バスト)は、9割の脂肪組織と1割の乳腺組織からなる。



乳汁をつくるのは乳腺組織だから、女性のバストのほとんどはお乳を出す機能には関係ない見かけ倒しのまがい物のようなもの。

バストの大きさとお乳の出の良さとは関係ないのもそういう理由から。

つまり、女性のバストが脂肪でかさ上げされているのには別の理由がある筈。

ではその理由とは?

それは人間が体毛を失ったことと関係があるのではないかとエレイン・モーガンは考えている。

母親の体毛がなくなると赤ちゃんにとって困ることがある。

おっぱいを飲もうにもお母さんに摑まるところがなくなるから。

生まれたてのお猿の赤ちゃんはお母さんの体毛にちゃんと摑まることができる。

さらに人間の赤ちゃんは超未熟児状態で生まれてくるために、頭を支えてあげないとお乳が飲ませられない。

そのためお母さんはひざにのせて両腕で赤ちゃんをだっこして乳を飲ませなければならない。



お母さんにとってもし乳首が上に今よりももっと上にあったらそこまで赤ちゃんの唇をもちあげなければお乳をあげられないし余計に腕が疲れる。

もし乳首がもっと下にあったとしたら、、膝に赤ちゃんを置いて頭を抱いてお乳を与えるのがより容易になるだろう。

つまり、バストが大きくなって垂れれば、より下に乳首の位置が下がりお母さんにとっても赤ちゃんにとっても都合がよくなる。

つまり女性のバストが大きくなったのは、赤ちゃんの授乳対策ではないかということだ。

それが証拠に、類人猿では胎児の時期に乳首の位置が上がるが、ヒトではその時期に乳首が下がる。

大きいバストは垂れやすく、垂れやすいのが乳を飲ませやすい、いいおっぱいということになる。

まさしく、垂乳根(たらちね)の母。

バストが垂れることは女性にとって好ましいこととは思われていないが、もともとが垂れるためにあるのなら仕方ない、か。

(まがい物かもしれないが、偽物語)



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