西欧人によくみられる病気(200人に一人)として、細胞中に鉄を取り込み過ぎる病気であるヘモクロマトーシスがある。
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10I20400.html
なぜ、細胞内に鉄が多いとマズいのかと言うと、
細胞内に大量に取り込まれた鉄はタンパク質に結合せずに、遊離した状態で存在することになる。
この遊離状態の鉄がとても凶暴だ。
遊離鉄は反応性の高い活性酸素を発生させ、これが細胞にダメージを与える。
(これはイメージです)
ヘモクロマトーシスは、月経や妊娠・出産などの出血で鉄が失われやすい女性には少なく、男性が5~10倍多いのが特徴。
肝硬変、糖尿病が主に問題となり、肝がんが患者の全死因の30%と最も高頻度で、次いで肝硬変が19%となっている。
対処療法として鉄の除去法には、瀉血(血液を大量に抜く方法)と鉄キレート薬投与の2つがある。
鉄があり過ぎても少な過ぎてもよくないのだ。
(今期アニメは豊作。多過ぎても悪くない)
このヘモクロマトーシスの原因遺伝子も知られているのであるが、これについては次号。
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