これは攻撃する時にも、逃げる時にも不利になる。
さらに二足歩行は四足歩行に比べて約2倍の移動エネルギーを要する。
さらに二足歩行になったために、腰痛、ヘルニア、痔、等の様々な病気に悩まされることになった。
哺乳類はもともと二足歩行使用に体ができていないから、それらは当然のことと言える。
ではなぜそのような逆境にもめげずに人間は二足歩行するようになったのであろうか。
いくつかの仮説を挙げる。
(1)頭が発達したので思い頭を効率よく支えるため。
人類の遠い先祖であるアウストラロピテクス(400〜200万年前に棲息)はすでに二足歩行していたがチンパンジー程度の脳しかもっていなかった。
(2)道具や武器を手にもつようになったから。
アウストラロピテクスが道具を使っていた証拠は見つかっていない(だからといって使っていなかったとは言えない)。
(3)ミーアキャットのように立ち上がることで遠くまで見晴らせることができるようになってそれが歩行に繋がった。
しかし立ち上がり遠くを見晴らせるようになることと二足歩行は全くの別物。二足で立ち上がる哺乳類は多くてもそのまま歩くものは人だけだ。
このように従来の説は今では旗色が悪い。
その他にも、(3)長距離を移動するのに便利だった、(4)立ち上がって体を巨きく見せて相手を威嚇するため、等々、色々な説が出ては消えていたった。
結局、アクア説が一番有利である、と筆者は言う。
エレイン・モーガン著
水辺で暮らした人類は水の浅瀬を歩くために立って歩く訓練を積んだのではないか、と考えている。
アクア説からみる人類進化、続きは次号。
ヱヴァ初号機は四足歩行もします
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