2012年11月6日火曜日

鉄と感染症(2)卵のばい菌対策

昨日、母乳には細菌の増殖を抑制するラクトフェリンというタンパク質が含まれているという話しをした。

ラクトフェリンが鉄をキレート(抱合して離さない)するために、鉄が大好きなばい菌は利用できる鉄がないために増殖が妨げられる。

バイキンマン型ザク
ドキンちゃん専用ザクには弱い。洗うと小さくなってしまう、らしい。


卵もばいきん大好きなタンパク質の塊。

そのうえ卵は呼吸しなくてはいけないので、例えばニワトリの卵の殻にはガスを交換する無数の小さい穴が開いている。

その穴を通って不可避的にバイ菌も内部に侵入してしまう。

ではどうやって細菌の繁殖を抑えているかというと、卵にも鉄をキレートするコナルブミンというタンパク質が卵白タンパク質の13%も存在する。

やられないように防衛力は保持しているというわけ。

多分恐竜の卵も同じだった筈

卵の効能を知っていたため、昔ヨーロッパのでは傷口を卵白を染ませた藁づとで縛って菌感染を防いだ。

鉄分を溜め込んでしまう病気があるのだが、上記の文脈からこれがどれほどおそろしいことかは理解できよう。(以下次号)

でも手加減しません



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