以前、紹介した『ミトコンドリアが進化を決めた』(みすず書房)の原題も『POWER, SEX, SUICIDE - Mitochondria and the Meaning of Life』 。
直訳で「権力、セックス、自殺 - ミトコンドリアと生命の意味」というところか。
よく言われるように、欧米の書籍の題名は即物的でドライな題名がcoolと思われていて、上記のような題名になっている。
これじゃ、そのままでは日本では売れないので情緒的なウエットな名前に変えられる。
言わずもがなだが、
POWERがミトコンドリアのエネルギーATP産生に、
SEXは性、有性生殖に(これはまだブログで触れていない)、
SUICIDEはアポトーシスにひっかけてある。
細胞には大きく2つの細胞死がある。
事故死にも例えられる受動死「ネクローシス(壊死)」。
火傷、蛇毒、凍傷、等で細胞は壊死する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/壊死
*怖いもの見たさの人は「壊死」で画像をググるとよい。
細胞は増殖こそがその存在証明であり、自分から死んでいくことになんの意義があろうか、となかなかアポトーシスの存在は信じてもらえなかった。
しかし、オタマジャクシの変態の際に尾が消えてゆく、その過程の研究を通して細胞のプログラム死が存在することが明らかになってきた。
今では、そのしくみも解明され、意義も広く認知されている。
しかし、まだあまりサブカルでの認知は低い。
(Stains:Gateより、#19無限連鎖のアポトーシス、#20 怨嗟断絶のアポトーシス)
これにどうミトコンドリアが絡んでくるのか?
(次号を待て!)
(エヴァより、Komm, süsser Tod、甘き死よ、来たれ)
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