2012年7月1日日曜日

ぽっちゃりは神!

昨日に引き続きアクア説より


人の赤ちゃんはぷくぷくで産まれる。

皮下脂肪組織が発達しているからである。
これは近縁種のサルには見られない特徴である。

そのため、ヒトの赤ちゃんはサルや類人猿に比べて出産時の体重が重い(母親の体重に比べて)。
これは赤ちゃんが大量に有している皮下脂肪組織のせいでもある。


(『人は海辺で進化した』より)

上記のグラフで相関直線からヒトだけが外れている。

これが、アクア説を支持する根拠の一つになっている。

赤ちゃんは誕生直後水を怖れない(元々羊水に浮かんでいたのだから当然なのかもしれないが)。

赤ちゃんにこの皮下脂肪があるのは、体温維持のために重要と考えられているが、チンパンジー等の近縁種にはこの皮下脂肪組織が発達していないのは不思議である。
毛を失った代償として皮下脂肪で体温調節をしてとも考えられるが。

一方、皮下脂肪が発達しているのは水中哺乳類の特徴である。
石油が使われる以前、鯨からの油(鯨油)が重宝がられた。
今でも鯨油石鹼が売られている。



空気中より圧倒的に比熱の大きい水中では体温がどんどん失われるからである。

他に脂質の役割としては水よりも軽いために浮力をもたらす点である。
筋肉質の人よりぽっちゃり型の人の方が水に浮かびやすい。
泳ぎができない赤ちゃんも脂肪が多いため、溺れにくくなっている。

ヒトの赤ちゃんの特異的なぽっちゃりは、人が半水棲生活を送っていたためではないかというのがアクア説の一つの根拠である。

人が再び陸上生活に戻った後、大人にはその皮下脂肪が逆に暑苦しいために赤ちゃんの時程の皮下脂肪は維持されなくなったのであろうか。

土偶等をみると、ぽちゃり型の女性が男性から太古好まれてきた。
というのも、女性の脂肪は富の証であり、これから赤ちゃんを胎内で育てなければならない女性にとって、皮下脂肪は栄養の貯蔵庫として重要であった。

エレイン・モーガンの『人は海辺で進化した』はその他にもデータを挙げて自説を展開している(都合のいいデータのみを出している感はあるが、これは多かれ少なかれどんな本でも同じか)

(つづく)

(ポケモン、ホエルオー)

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