2012年7月8日日曜日

バーゼルのお祭り

バーゼルのお祭りといえば、

2月に行われるファスナハト。

キリスト教の復活祭関連のお祭りで、キリスト教徒が断食前に食べて騒いだのが起源とされる。
灰の水曜日(復活祭の46日前)前後から始まる。

奇抜な仮面をつけた人々が行進して音楽を奏でるびっくりのお祭。

夜までその行進が続き祭は最高潮に達する。

気の合う友人同士、職場で団体をつくって出場する。






スイスは、ドイツとフランスとイタリアに接する西欧の分岐路。

国内もドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏に分かれる。
(第4のラテン語に似たロマンシュ語の話者も少数いて公用語になっている)


バーゼルはドイツ語圏。

ドイツ語圏のスイス人はドイツと同様、勤勉で質実剛健。

生真面目な日本人と似た気質で、日本人には居心地がよい。


日本人にとって、祭は「ハレ」の場。

普段、羽目を外さない「いい子ちゃん」の日本人にとっては祭は世間公認の羽目を外せる場として機能してきた。「無礼講」という言葉もあるくらいだ。

あの真面目な日本人が、お花見で公衆の中でへべれけに酔っぱらうのを外国人が不思議がるのは、そのような日本人の特性による。

多かれ少なかれ祭とはどの民族にとってもそのようなものだが、日本人では普段とのギャップが大きい。
(蛇足だが、成人式で暴れるヤツの心理も同じ。式典以外で羽目を外したらいい)


「いい子ちゃん」のスイス人のファスナハトは、日本人のねぶたと同様な熱気を感じる。



夏はお祭りの季節。たまには羽目を外すのもよい。


(エヴァより、綾波)

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