(クレー、おませな天使)
「おませな天使」谷川俊太郎
うたがうことばかりしっていて
しんじることをしらなかった
きずつくまいとして
ありするものからめをそらし
かぎりないそらをみて
かぜにゆれるきぎをみて
おおむかしをゆめみて
かえることのできるほらあなをさがした
だがいつもあっというまに
きょうはあすになり
あすはきのうになり
あたらしくうまれてくるものたちだけが
つかのまてんしのすがたして
みえないつばさではばたき
こころのくらやみをふきちらした
キューピッドも子供のくせに愛の矢を射るというのはおませだ。
(AngelBeats!より、立華奏)
0 件のコメント:
コメントを投稿