2012年9月28日金曜日

嬰児殺し(4)子の年齢

今日、我々が他者にいだく心理メカニズムは進化によって形成されたと考えるのが行動進化学。

他者に抱く感情は、他者に抱く期待度に比例する。

子供が育つに連れて、親が子供に抱く期待度も変化すると考えられる。

交通事故で人をはねて死なせてしまった時に、賠償金が一番高くなる相手は、就職が決まった大学生の卒業時である。

それまで親はその子供にずっと投資し続けて、いざこれから稼ぎ出すと言うときに死なれてしまうからである。

逆に、幼児(これからお金がかかるしニートになるかもしれない)や老人では低くなる。

親からみて子供に投資が今後どれだけ残っているか、成長するまでに死亡する可能性はどうか(特に乳幼児の死亡率は高い)、によって親の子供に対する評価が変動する。

その結果、子供が成長するほど親の子供に対する評価が高まることが予想される。

つまり、親の子殺しは子供が育つに従って減少することが予想される。

事実、カナダでの調査ではそのような明確な結果が得られている。


0歳児においても最初の6ヶ月に殺される件数が圧倒的に多い。

このことは、親は生れて間もない子供を殺すかどうかをかなり早い段階に選択していることを示している。

例外的に大きくなった子供を母親が殺す時には、大抵の場合母親は鬱状態にあるという。

それに対して、非親族による未成年者に対する殺害件数はこれとは全く異なっている。



*14才以降で子供の殺され率が高いのは、家出や夜遊びで事件に巻き込まれる危険が高くなるからと考えられている。


今週は殺しの話しが続いて気持ちがすさんだ。



実はまだ殺人から見えてくる人間行動学の話題は残っているのだが、続きはいずれまた。


来週は何かほんわかした話題を提供できればよいのだが。

むちゃほんわかの人類は衰退しました


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