その4人のうち誰に一番愛されていたと感じるか?
というアンケートをフィンランドの研究者が実施し報告した。
その結果、一番世話になった(愛されていた)と感じる順番は、
1. 母方の祖母
2. 母方の祖父
3. 父方の祖母
4. 父方の祖父
というものになった。
勿論、これは多くの人にアンケートを取ったので、自分は全然違う、という人も当然いるだろう。
もしくは文化の違いじゃないかと感じる人もいるだろう。
そこで、これと同様なことを日本でも行った研究者がいて、どうなったかというと....
これと全く同じ結果になった。
つまり、文化の差があっても、もしかしたらこのような傾向があるのではと伺わせる結果である。
さて、研究者はこのような結果が出た場合に、その原因(遠隔原因、合目性)を考える。
そこから導かれた考察とは、
祖父母から見て、娘の生んだ子供(孫)は確実に自分の血を受け継いでいるが、息子の子供は本当に自分の血を受け継いでいるか分からない(奥さんが浮気をしてよその男との間にできた子供の可能性がある)。それを遺伝子は感じ取って、より娘の生んだ子供に投資をするのではないだろうか、というもの。
血のつながりが一番確実なのは、女系。つまり、母の母だ。
身も蓋もないような考察というなかれ。
結婚している男女の浮気経験ありの割合が男女とも30%(2004年の東京と大阪でのアンケート)という、トホホな報告がある。
さらに、子供が結婚相手(夫)以外の子である割合はアメリカ、フィンランド、ニュージーランド、サウスアフリカ、メキシコでの調査では1〜30%(平均4%)だったという(日本でのデータは見つからず。怖いもの見たさで知りたかった)。
これは現在の話。
我々が、人類として誕生したのはたかだか20万年程度。
その前にお猿としての長い歴史があるわけで、その頃、我々の先祖がどういう婚姻形態をとっていてかは不明だが、一夫多妻制のゴリラと乱婚制のチンパンジーの中間、そこそこ乱婚ではないかということが、射精時の精子数から推定されている(乱婚制が強い程、精子数が多くなるように進化する)。
そうなると今よりもずっと、自分の息子の子供が自分の孫である確率はずっと低かった筈である。
そもそも、その当時のオスは自分の子供が自分の子供であることの確信が持てなかったであろう。
一夫一妻制というのは、メスがオスの積極的な子育ての協力が必要になる場合に成立する結婚制度。しかしそれには、メスが婚外交渉をやめてオスの信頼を勝ち得ていることが前提条件となる。恐らく、一夫一妻制を選択した時点で、人類の祖先のメスは貞淑になったと考えられる。
勿論、浮気で女(メス)ばかり責めるわけにはいかない。
相手の男も同様に浮気をしているわけなので(勿論一部の持てる男が浮気の相手をしまくっているという懸念もあるが、どうも上述の浮気率からみたらそうでもないのかもしれない)、男も同様にこの点では責められるべきだ。
という祖父母の孫かわいがりには、人類のこれまでの行状の一旦がかくされているという一席。
お後がよろしいようで。
(ドラゴンボール、孫 悟空)
0 件のコメント:
コメントを投稿