2013年3月9日土曜日

こわい漢字(27)「羊」

以前、「犬」にまつわる漢字の成り立ちを紹介したが、今回は「羊」。

やれやれ、どうせ今度は羊が犠牲になって、とかいう話だろう?

と思ったあなた、その通りなので返す言葉もありません笑


邪気を遠ざけるため犬は土に埋められたが、一方、大事な動物であった羊は神に捧げるために生贄にされた。

どっちにしろ、殺されるのね (^ ^;

「羊」はみたまんまが漢字になった。


「羊」は裁判に関係する文字に使用される。

なぜならば、古代中国殷では、当事者、双方から羊を神に捧げて、裁判を神に裁いてもらったから。

その「羊裁判」の結果の予兆が「祥」。しるし、の意味になった。

「祥」は「示」に「羊」。「示」は三本脚の机で、神に捧げる供物をのせるもの。


もともとは、「祥」は単なる兆候の意味で、よいもわるいもなかったが、その後、いい兆しの「吉祥」の意味につかわれるようになり、佳字(善い意味をもつ字)になり、「さいわい」を表すことになった。

「吉祥寺(きちじょうじ)」や「吉祥天(きっしょうてん)」でお馴染み。


みくるちゃん羊も勿論ハルヒちゃんの犠牲になります





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