2013年3月12日火曜日

ヒトに性フェロモンはあるのか?

昨日のトリュフ豚の話から一転して、我等にんげんの話へ。

ヒトにフェロモンがあるのかどうかは物質が長年見つからずに、決着がついていなかった。

しかし最近、男性フェロモンと思しき物質、アンドロスタジエノンが発見された。



この物質は男性ホルモン(フェロモンではない)であるテストステロンから合成される。性ホルモンから性フェロモンが合成されるのはとてもリーズナブル (^ ^;

これを男性と女性に嗅がせたところ、女性のみこの揮発性物質に対して脳の性的情動を司る部位が興奮した。

この化合物はすでに男性化粧品にも配合されていて、女性に対してセックスアピールを高める効果があると期待されている。

しかし、発見はこれだけに留まらない。

この時、研究者は、

①男性異性愛者(女性が好きな男性)
②男性同性愛者(男性が好きな男性)
③女性異性愛者(男性が好きな女性)
④女性同性愛者(女性がすきな女性)

の4タイプの被験者にアンドロスタジエノンを嗅がせてテストした。

その結果、脳が興奮したのは③の女性異性愛者に加えて②の男性同性愛者でも興奮した。

逆に、①と④では興奮しなかった。

つまり、男性同性愛者の脳は女性化しているために男性が好きである可能性が示唆された。

もしくは、男性同性愛者になるとそのような男性のフェロモンに敏感になるのかもしれない。


一方、女性フェロモンと目されているエストラテトラノール(こちらも女性ホルモンのエストラジオールから合成される)に関しても①〜④に関して調査が行われた。



その結果、予想通り、女性フェロモンに興奮したのは、①男性異性愛者と④女性同性愛者。

こちらもちゃーんと販売されている。



スプレーに、女性用、ゲイ用、レズ用、男性用、とあるのが芸が細かい。

流石、販売しているのは西洋。

このようにフェロモンを上手に使えば、異性を呼び寄せることができる代わりに同性愛者をも引き寄せることになる、という一席。お後がよろしいようで。

元祖フェロモンキャラ、峰不二子

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