これは人が哺乳類であることと、お母さんが女であることが大きく関わってくる。
お母さんは、お腹の中で自分と遺伝子が異なる胎児という「異物」を育てなければならない。
そのため、妊娠中の女性の子宮内では「免疫寛容」という現象が起こり、免疫力が胎児に対して低下して、胎児を異物として攻撃しないしくみになっている(詳しい機構はまだ謎)。
しかしそうは言っては、やはり異物に変りはないので、間違って子供に対して免疫が働いてしまうことが起きる。
Rh(-)の母胎でRh(+)の胎児が育つとき、血液が胎盤を通して混じり合ってしまうと、母親が胎児に対して間違って抗体を作ってしまうことになる。
そうなると、その抗体が胎児の血液中に入り込み、胎児の血球が抗体によって破壊されて、流産したり死産になったりすることがある。
これと同じ現象が男の胎児を女性が身籠ると起こる。
男しかもたない物質(HY抗原)を胎児がもつために、これが誤って攻撃対象になってしまうことがある。
このHY抗原はY染色体上にあるSRY遺伝子(男性化のスイッチ)からつくられる。
このHY抗原は主に脳細胞表面に存在しているために、これが攻撃されることで、脳の男性化が抑制されるのでは、と研究者は考えている(まだちゃんとした証明はない)。
つまり、上に兄がたくさんいればいるほど、お母さんがそれに対して抗体をつくってしまう危険性が増すことになり、その抗体によって弟が被害に遭うというシナリオだ。
兄は弟に苦労をかけているわけだ、ごめん、弟よ (;-_-) =3
「アニ」サーSOS団も祝、創立6年!
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