2013年4月12日金曜日

ブルース効果は何かに役立ってんの? (´・・`)


昨日の話の繰返しになるが、

ネズミのオスは交尾後に6時間はメスと一緒にて自分の臭いをメスに刷り込む。
それがないと、次にメスが不用意に別のオスの臭いを嗅がされてしまうと、折角交尾したのに、受精卵が子宮に着床できない。

それだけでなく、着床後も別のオスの臭いを嗅がされると流産してしまうこともその後、分かってきた。



では、メスがそのオスの臭いを忘れてしまったらどうなるのか?

それを検証するために、交尾後オスと6時間以上いっしょにさせたメスに神経毒を嗅がせて記憶を消去させた後に、その時のオスをあてがうという意地悪な実験を行った。

その結果、案の定、流産してしまうことがわかった。

つまり、オスのフェロモンを嗅ぐとメスが流産してしまうという反応はデフォルト(初期設定)であり、それが交尾後も一緒にいたオスである場合だけ起こらないように解除される。

ではこのブルース効果の適応的意義、合目性は何か?

オスのライオンが別のオスを倒してそのハーレムを乗っ取って新しいハーレムの主になると、前のオスとの間にできた子供は殺してしまう(ライオンの子殺し)。

これは、その新しいオスにしてみれば当然のこと。

せっかく乗っ取ったハーレムに、自分の遺伝子を持たない子供が育ったとしても全く自分にメリットはないし、逆にデメリットになるだけだから。

というのは、幼子に乳を与えている限りメスライオンの妊娠は妨げられるので、自分の子供をメスに宿すこともできないからだ。

メスにしたら自分の遺伝子を持った子供であるのに、その子殺しを黙って見守っているという話だ(切ない)。

ただ、メスにしても新しい主に早く順応する方がよい。

取り入って、第一夫人の地位を獲得するべく頑張った方が賢明だ。

ネズミの場合も、産んだところで新しいオスに殺される位なら、早めに流産した方がマシ(泣)、というのが、どうもブルース効果の合目性ではないかと考えられている。

悲しいね (;▽;)

『ぼくらの』のうつ展開
悲しいが好き


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