正常細胞の中にもがん細胞と同じ自己チューに見える細胞がいる。
それが「生殖細胞」。
死なない動物はいない。
全ての臓器も個体の死とともに死ぬ。
しかし、生殖細胞のみは、その沈みゆく舟から脱出して次の新しい舟(子供)に乗り込む。
しかし、もともと生殖細胞とそれ以外の体細胞は一つの受精卵から分化したものである。
全ての細胞が死ぬのを嫌がって生殖細胞になりたがったら、動物の形になれない。
それは、染色体や遺伝子においてもそうである。
2本ずつある相同染色体のうち、卵子が形成される時に極体に入るものと生殖細胞に収まるものに分かれる。
極体に入った染色体には未来はない。
染色体が次世代に生き延びるためには、是非とも卵子に入らなければならない。
相同染色体のうち、どちらが生殖細胞に入るかはランダム(確率は半分)だと考えられている。
しかし、マウスやショウジョウバエの場合、「分離歪曲遺伝子」と呼ばれる遺伝子があって、必ず卵子に入ろうとする。
しかも、この遺伝子は生物個体に対してなんら役立つ様な働きをもっていない。
つまり、彼らはなんら生物個体に貢献しない生物を利用するだけの究極の自己チュー遺伝子と言ってよいだろう。
では他の遺伝子はなぜ自己チュー遺伝子の振舞いを許しているのか、もしく自ら自己チューにならないのか。
これらに対して答えはまだ出ていない。
しかし言えることは、一見調和がとれているようにみえる遺伝子達の間にも緊張状態が存在する。
みんな、仲良くしましょうよ (*^ω^*∩
刀語、これから二人の仲の良い旅が続く
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