残念ながら現在絶版だが電子版で読める
このブログで何回も繰返し言及している、
「生物個体は遺伝子の乗り物である」とリチャード・ドーキンスが分かりやすく解説しているように、遺伝子は生物の設計図などではなくて、遺伝子こそが生物の本体である。
その遺伝子は、常に利己的に振舞おうとする。生き残るために。
いや、そのように利己的に振舞えた遺伝子(DNA)こそが、後世に子孫をふやすことができたため、結果的に現在この世に存在する遺伝子は「利己的」という美質をより研ぎすましてきた。
では、と人は問う?
なぜ、そういった遺伝子に操られているはずのヒトが、他人を思いやったり、他人を助けるようなことをしたりするのか。
池で溺れている子供を見かけたら飛び込んで助けようとする。
多くのひとが東日本大震災後に義援金やボランティア活動という形で、被災地の人達を助けた。
そもそも、社会という構造自体が人と人が助け合って成り立っている。
この本の問題提起もまさにそこにある。
遺伝子は「利己的」なんかじゃない!のでは?
ここで結論を言ってしまうのもネタバレ的興醒めなので、その先の結論は伏せておくが、多くの人が感じるそのような素朴な疑問に答えようとしているのが本書。
次からそれをみてゆく。
アニメでは友情という徳は王道
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