寄生虫や病原菌も同じである。これらは細胞質成分として伝播する。
精子からは受精卵にもちこまれない。
ボルバキア(ヴォルバキア)という細菌は節足動物に感染して、オスに対して非情な手段を発揮する。
(ボルバキア)
(1)オス殺し
ボルバキアが感染したテントウムシ、ガ、チョウ、ハエではオスのみが死に感染したメスは生き残る。ボルバキアの子孫を残すことができないオスを殺す。そのことで、メスの食料を増やし間接的にボルバキアの繁殖に貢献する。
(ハルヒより朝倉)
殺らなくて後悔するよりも、殺って後悔した方がいいって言うよね。
(祝!朝倉復活)
(2)オスをメス化
ボルバキアが感染したダンゴムシ、キチョウ、ヨコバイのオス個体がオスの遺伝子型を持ったまま、完全なメスの表現型を持つボルバキアの繁殖に貢献できないオス宿主をメス化することにより効率的な繁殖を達成している。
(3)メスに単為生殖させる
ボルバキアが感染した寄生蜂とアザミウマメスがオスを必要とせず、次世代を残せるようになる。単為生殖させることにより、またメスが生まれボルバキアにとって有利となる。
病原菌は流石にやることがえげつない。
しかし、これは本来のミトコンドリアの望みでもある。
研究は進んでいないが、ミトコンドリアが自分の利益にもなるようにボルバキアに手を貸している可能性は高い。
単為生殖は有性生殖をする生物種で単発的に独立に何度となく起こっている。
この単為生殖に関して、ミトコンドリアが裏で糸を操っている可能性はまだ指摘されていないが、筆者はここでその可能性を提唱しておく。
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