小説で飯を食っている小説家は多いだろうが、詩(講演活動とかを含まずに)で飯を食えているのは日本では唯一人という。
それは谷川俊太郎(と知り合いの詩をやる人から聞いた)。
およそ、詩人、歌人、俳人といってもなりわいとしてそれで食べていけるものは限られている。
職業俳人も数多けれど、活け花の先生と同じようにお弟子さんに養ってもらっている(教授料等で)。純粋に句集の売り上げのみで食べていけている人はいるのか知らん。
谷川俊太郎に戻ると、彼の詩は小学生にも分かる平易なもの。
時折、好きなクレーの天使の絵に彼が詩をつけたものを紹介する。
特に谷川俊太郎が好きなわけでもないのだが、クレーのこれらの絵には合っている(気がする)。
「天使というよりはむしろ鳥」
なんでもしってるおとななのか
むじゃきなこどもなのか
つばさはどろだらけで
きのうモーツァルトのソナタの
すみっこにいた
きょうゆうやけぐものうえに
ちょこんとこしかけていた
おんなでもおとこでもないにおい
としおいたきのねんりんにまぎれ
こいぬのひとみにひそみ
かくれんぼしていた
あのてんし
(谷川俊太郎)
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