昨日のバトラコトキシンよりも猛毒で、テトロドトキシンの約200倍の強さ。
マイトマイシン>バトラコトキシン>テトロドトキシン、という関係。
海産毒素として最も毒性が強いと考えられている。
マウスに対する急性毒性は腹腔内投与の場合、0.05μg/kg(LD50、致死率50%となる量)。
50 kgの人の場合、わずか0.25μg。
マイトトキシンは熱帯の海に棲むサザナミハギに含まれているが、またしても餌(有毒渦鞭毛藻)から持ち込まれる。
化合物名はサザナミハギの捕獲されたタヒチの現地名「マイト」に由来する。
(サザナミハギ)
細胞膜に位置するカルシウムチャネルの透過を促進し、細胞内のカルシウムの濃度を引き上げることで筋肉の異常収縮を起こす。
タンパク質やペプチドなどの高分子を除き、構造式が判明している最大の天然有機化合物(組成式 C164H256O68S2Na2、分子量 3422)。
これも日本人が構造を決定した。日本の化学屋さんがんばってます。
あまりに巨大なため、現在、全合成を目指してレースが行われている。
マッドサイエンティスト達の征服欲をそそるらしい(こりゃ失敬!)。
(Steins:Gate、狂気のマッドサイエンティスト 鳳凰院凶真)
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