2012年8月12日日曜日

美術館の街、バーゼルとアンリ・ルソー

バーゼルは美術館、博物館の町でもあり、30を超える美術館、博物館がある。


バーゼルの人口が20万に満たないことを考えればかなり多いと言える。

その中でお勧めの第一は、バーゼル市立美術館(クンストムゼウム)。



バーゼル美術館はヨーロッパ最古の公共美術館とされる。


素朴派と呼ばれることもあるフランス人のアンリ・ルソーの作品大豹に襲われる黒人がある。
ルソーも好きな画家の一人。

http://ja.wikipedia.org/wiki/アンリ・ルソー

(アンリ・ルソー大豹に襲われる黒人

自分が見た夢をそのまま絵にしたような幻想的な絵をよくした。
当時、ヨーロッパでは世界の熱帯植物を集めた温室もつくられるようになっていた。
そのような温室を訪れた際の印象が見せた白昼夢か。


ルソーは正規の美術教育を受けずに、日曜画家的に好きなように絵を描いた。

そのため、絵は一見稚拙に見える。

(『眠るジプシー女』ニューヨーク近代美術館蔵)

これももっとも有名なルソーの絵の一つ。
『大豹に襲われる黒人』は現実に有り得る風景だが、『眠るジプシー女』はより幻想的になっている。ライオンが襲うでもなく、眠る女に寄り添うごとく静かに佇んでる。


(『赤ん坊のお祝い』ヴィンタートゥアー美術館蔵)

(『私自身:肖像=風景』プラハ国立美術館蔵)

上記の絵も立体感がなく遠近法もおかしく描きたいものを大きく描くというのは、まるで子供の絵。勿論、わざと書いている。個性的な作風を確立しているのは素晴らしい。

個性的な芸術家にありがちな生前にはあまり評価されずに死後名声が高まった。
ダリ、マグリットなどのシュルレアリズムの先駆けになった。





退屈な日常生活に幻想力と妄想力はビタミン(笑)

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